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過払い金を自分で計算する方法
1 過払い金計算の流れ
過払い金が発生しているかどうかを計算するためには、まず貸金業者等から取引履歴を取得します。
そして、取得した取引履歴を用い、引き直し計算という計算を行うことで、過払い金を算定することができます。
以下、それぞれについて、詳しく説明します。
2 貸金業者等から取引履歴を取得する
取引履歴とは、借入れた時の借入金の金額、返済した時の利息を含む返済額が時系列順に記載されたものです。
返済した際の利息額が、利息制限法の上限を超えている場合に、過払い金が発生する可能性があります。
取引履歴は、貸金業者等によって形式が異なることがあります。
貸付の履歴と返済の履歴が別々の書面になっているものや、利率別に書面がわかれているもの、キャッシング1回払いとキャッシングリボ払いの履歴が混在しているものなどがあります。
いずれにしても、同じ契約に基づく金銭の借入、返済を時系列順に並べて、引き直し計算に用います。
3 引き直し計算
取引履歴のなかに、利息制限法の上限金利(元本10万円未満 年20%、
元本10万円以上100万円未満 年18%、元本100万円以上 年15%)を超える利息での取引がある場合、過払い金が発生する可能性がありますので、引き直し計算をします。
引き直し計算を手計算で行うのは大変ですので、名古屋消費者信用問題研究会が公開している計算ソフト(エクセル形式)を用いるとスムーズにできます。
参考リンク:名古屋消費者信用問題研究会・
基本的には、取引履歴のとおりに、借入と返済の履歴を入力することで、過払い金の計算ができます。
引き直し計算においては、返済時に支払った利息のうち、利息制限法の上限金利を超えた部分は、元金に充当されます。
これが繰り返され、債務の残高がマイナスになった場合、このマイナス分が過払い金となります。
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